7年前に最終回に39・3%を叩き出したキムタク主演の「華麗なる一族」ですよ。今回、プロデューサー(福沢克雄さん)も音楽担当(服部隆之さん)も同じ布陣。福沢さんは、やはりキムタク&柴咲コウさんで大ヒットした「GOOD LUCK!!」の演出も担当しました。
「セリフを畳みかけていくテンポの良さや場面転換の早さ、挿入音楽の使い方も含めて視聴者に息をつかせない。それに、北大路欣也ら豪華なキャスト。彼らの手法ですよ。日曜劇場の良さが出ています」とは元MBSのドラマプロデューサーの伊東雄三さん。「東の権力に立ち向かう反骨心がヒーローになっていく。“倍返し”や上司らへの啖呵(たんか)も、現状に不満をもつ人たちのハケ口になっている感じですね」との見立てです。
初回と第2話の世代別視聴率を比較しても、大方の世代が横ばいか数ポイント落としたのに、F3層(50~69歳女性)だけが4・9ポイントと大幅増。見立て通り、最近のふがいない男どもに苛立つ関西のオバチャンが、半沢に快感を求めている証しでしょう。