「レドックスフロー電池」を視察する茂木敏充経産相(左)=7月31日、横浜市の住友電工横浜製作所【拡大】
経済産業省は、太陽光発電など再生可能エネルギーの普及に向け、大型蓄電池の導入を後押しする。北海道電力管内で、住友電気工業が開発した「レドックスフロー電池」と呼ばれる大型蓄電池を電力網につないで稼働させる実証事業を7月末に着手。
現在、太陽光発電の導入拡大に伴って電力網の電圧などが不安定になることが懸念されているが、蓄電池の充放電でそれを防ぎ、再生可能エネルギーの導入にブレーキをかけないようにするのが狙いだ。
実証事業は、北海道電力の南早来変電所(北海道安平町)に住友電工製レドックスフロー電池を2015年3月末までに設置する計画。設置するのは世界最大級とされる容量6万キロワット時のもので、導入費用の約200億円を政府が全額補助する。経産省は今年4月に実証事業を行う電力会社などを公募、東北電力が西仙台変電所(仙台市)に設置するリチウムイオン電池の導入費用約100億円も全額補助する。