神戸市立王子動物園(同市灘区)は10日、ジャガーの双子の赤ちゃんが誕生したと発表した。母「ローラ」(3歳)の母乳を飲みながら、すくすくと育っている。同園でのジャガーの赤ちゃん誕生は20年ぶり。
雄と雌で、11月26日にローラと父「アトス」(3歳)との間に生まれた。いずれも5日現在、体長約30センチ、体重約1・6キロ。両親と同じ珍しい黒い毛色が特徴で、ローラに見守られながらよちよち歩きをしたり、猫のようなかわいらしい鳴き声を上げたりしている。ローラが育児に専念できるよう、当面の間は母子ともに非公開とするという。
同園では、平成5年に計4頭のジャガーが誕生しているが、いずれも生後すぐに死亡。成獣まで育ったケースはないといい、同園の担当者は「みんなに愛されるよう、このまま元気に育ってほしい」と期待を寄せている。