再生可能エネルギーの発電設備要領(累積)【拡大】
太陽光や風力など再生可能エネルギーで発電した電気の買い取りを電力会社に義務付けた「固定価格買い取り制度」の導入から7月で2年が過ぎた。
制度導入後、再生エネの発電能力は約1.5倍に増加したが、電気料金への上乗せ金額も急速に膨らんでいるため、電気料金上昇の要因になると懸念される。経済産業省は、買い取り量に上限を設けるといった制度見直しに着手しており、買い取り制度は岐路を迎えている。
「再生エネの導入量が約4割増加するなど着実な成果が上がっている」
茂木敏充経産相は4日の閣議後会見で、買い取り制度の成果を強調した。
経産省の資料によると、太陽光など再生エネの発電設備容量(発電能力)は制度開始前の2011年度に約2000万キロワット(累積)だったが、今年3月末には2955万キロワット(同)に伸びた。買い取り価格が比較的高く、設置が容易な太陽光を中心に大幅に拡大している。