インドネシアの製紙会社アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)は経営戦略の中核に、持続可能な森林管理を据え、紙の原料となる木材を自然林に求めず、自ら管理する植林地で育った木から紙をつくるという持続可能なビジネスモデルを構築した。日本の市場開拓を担うエイピーピー・ジャパン(APPJ)は昨年12月、こうした資源循環型経営の重要性を訴えるメッセージ「Zero Deforestation(森林伐採ゼロ)」を掲げた。同社の木下真社長兼最高経営責任者(CEO)にAPPの資源循環型経営について聞いた。
--環境保全に意欲的だ
「APPは原料となる木材に自然林を一切使わず、植林木を使っている。そのために苗床→植林→成木→収穫→苗床の植林木成長サイクルを作りあげ、持続可能性を実現した。植林地で育てる木が需要量を継続的に確保できれば、自己完結型の製紙業が成り立つ。森を守り育てれば温室効果ガス排出削減にもつながる」
--植林木が成長して紙の原料として収穫できるまでの時間は
「アジア最大の低地熱帯雨林を有するインドネシアでは、紙の原料となるユーカリやアカシアは植林して5~6年で高さ25メートルに成長して原料として使えるようになる。その植林地をインドネシアに110万ヘクタール、中国に30万ヘクタール保有。面積を合計すると東京都の6倍だ。これを5~6区画に分けて循環使用することで持続的な原料調達が可能になる」