その日関西人は思い出した。ヤツらにキャン言わされとった恐怖を-。講談社は13日、諫山創(いさやま・はじめ)さんの人気漫画『進撃の巨人』1巻の関西弁バージョンを制作、電子書籍で無料配布を始めた。
『進撃の巨人』は、人間を捕食する謎の存在である「巨人」と人類の戦いを描くダークファンタジー。今回無料配信された関西弁版では、母親を巨人に食べられてしまった主人公の少年、エレンのセリフ「(巨人を)駆逐してやる!!」が「駆逐したる!!」に、巨人の侵入を食い止めるため、人類の住む街に築かれた最も外側の城壁「ウォール・マリア」は「ウォール・ウメダ」に変更。エレンの住む街に現れた体長50メートルの「超大型巨人」には「めっさでっかいおっさん」とルビが振られている。表紙も、阪神タイガースのユニホームに身を包んだエレンが、カーラーを巻いたパンチパーマの巨人に立ち向かうイラストになっている。
同社では「全国の皆さまにさらに『進撃の巨人』に親しんでもらうきっかけとして関西弁版を配信しました」と説明。同作の公式サイト(http://shingeki.net)のほか、各電子書店からダウンロードして読むことができる。
同作は諫山さんのデビュー作で、平成21年から連載され、累計発行部数は4200万部超。本編は最新16巻が4月9日に発売予定となっているほか、6月に劇場版アニメ、8、9月には前後編の実写映画の公開が予定されている。