【高論卓説】街を変える新業態 モノと書籍の販売が融合する (1/2ページ)

2015.11.19 05:00

 東京・渋谷のスクランブル交差点で、自撮り棒で撮影する外国人観光客の波をすり抜けながら、公園通りに向かう。左手に折れれば代々木公園につながり、その先には明治神宮、表参道に抜けていく。

 公園通りの入り口のランドマークである、マルイが19日にリニューアルして「渋谷モディ」という新しい業態が姿を現す。店頭の飾りつけはすでにクリスマス一色である。街にはホワイト・クリスマスの曲が流れている。

 マルイは今後、ショッピングセンターの「マルイ」と、モノだけではない学びや体験を提供する「モディ」の2つのブランドを持つことになる、という。

 新店の9階ある売り場の中で、5階から7階までを「ブック&カルチャー」が占める。フロアごとにテーマを決めて、それに関する書籍や音楽、映像の関連商品を販売する。カフェがそれぞれの階に設けられる。販促のイベントやセミナーなども開いていくという。

 公園通りは1970年代から80年代にかけて、若者たちをひきつけた街である。マルイは「月賦」という言葉を「クレジット」と変えて、日本で初めてクレジットカードを発行した。丸井の「赤いカード」である。西武百貨店の渋谷店やパルコも、モノの消費の時代の寵児(ちょうじ)だった。

 新しい業態の出現によって、街の変化がはっきりと見える。いかにして日本の都市は変貌を遂げるのか。建築家の槇文彦氏は「見えがくれする都市」(鹿島出版会)の中で、「都市の姿に意外性、新鮮さ、変化、アイロニィを与え、都市を興味あるものとしている」要因として、「多数の主体の意図と思惑の働きかけが強い」と述べている。

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