新国立設計控え新たな火種 ハディド氏事務所が類似性指摘 (1/2ページ)

2016.1.25 05:00

 2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設で、新たな火種がくすぶっている。建築家の隈研吾氏らが手掛けた新たな計画案に対し、旧計画をデザインした建築家、ザハ・ハディド氏の事務所が類似性を指摘。法的措置もちらつかせており、今月末にも設計が始まるスケジュールへの影響が懸念される。

 ◆対決姿勢

 ハディド氏は隈氏らの案の採用が決まった昨年12月22日、「われわれが2年かけて提案したスタジアムのレイアウトや座席の構造と驚くほど似ている」との声明を発表し、その後、調査チームを立ち上げた。今年に入ると、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)から求められたデザインの著作権譲渡を拒否したことも発表し、対決姿勢を強めた。これに対し、隈氏は「収容人数や敷地といった条件を同じにして設計をすれば、類似点も出てくる」としつつ「コンセプトも見た目も全く違う」と反論する。

 訴訟に発展した場合、どうなるのか。知的財産権を取り扱う早瀬久雄弁護士によると、著作権が認められる建築物は限られ、一般の住宅などは対象にならないケースが多いという。一般的な建物に著作権を認めると、同じようなものを建てる際の手続きが煩雑になるなど影響が大きいからだ。

 同弁護士は、ハディド氏のデザイン自体は「芸術性があり、著作権が認められる可能性が高い」とみる。ただ、客席の配置など誰がつくってもある程度類似する部分にまで適用されるかの判断は難しいという。実際の訴訟では「一つ一つの類似性を争うことになるため、長期化する恐れがある」と予想する。

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