【スポーツi.】選手のお財布の中身…

2016.1.27 05:00

 来週、2月1日はプロ野球のキャンプイン。まさに球春到来である。かつて子供の頃、男の子はみんな野球選手に憧れた。いま小学生の“なりたい職業”の1位はサッカー選手に奪われているが、それでも2位の医師に次いで堂々の3位(2015年3月、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会発表)。

 ◆群を抜くプロ野球

 プロ野球が創設されて80年以上の歴史がある。昔から安定的に憧れの対象として上位をキープしている。

 近年、テレビ中継の視聴率が落ちてはいるものの、昨季の観客動員は12球団全てが前年より増加した。パ・リーグは前年比5.5%増の約1073万人、セ・リーグも前年比7.8%増の約1351万人。12球団合計で約2424万人と、実数発表になった05年以来、過去最多を記録したのである。

 これに対してサッカーのJ1リーグは? 昨季のリーグ戦観客動員総数は、18チーム合計で544万7602人。毎日試合が可能な野球と違い試合数が制限される。一概に比較できるものではないが、野球の優位性は歴然としている。

 少々、下世話な話になるが、日本選手限定でも、その稼ぎは野球が群を抜いている。

 オフの契約更改を振り返ると、今年は広島・黒田博樹投手の6億円をトップに、5億円のオリックス・金子千尋投手、4億1000万円の西武・中村剛也内野手がベスト3。一流といわれる1億円以上のプレーヤーも、69人もいる。

 Jリーグの最高年俸選手はガンバ大阪の遠藤保仁で、1億8000万円止まり。1億円以上も、川崎の中村憲剛を含めてわずか8人。寂しい。

 こんな話があった。

 「まさか…」

 オフの契約更改で千葉ロッテ・西野勇士投手が驚きの声を上げた。育成ドラフト5位で09年に入団したときの年俸は240万円。今季で8年目を迎え、年俸はついに1億円へ到達した。抑えに定着して2年目、昨季はリーグ3位の34セーブ、侍ジャパンの戦士にも選ばれた。過去、巨人・山口鉄也投手が育成から“2億円プレーヤー”になるなど、マーケットの規模が待遇面に大きく影響したといえる。

 ◆世界で“一獲千金”

 もっとも世界に羽ばたいていけば、“一獲千金”の夢はさらに飛躍的に上がる。

 まず大リーグ。ヤンキース・田中将大投手は、7年総額1億5500万ドル(当時レートで約161億円)契約、今季の年俸は2200万ドルである。レンジャーズ・ダルビッシュ有投手の6年6000万ドルの2倍以上…。今季からドジャースに移籍する前田健太投手は、8年契約で年俸は約3億7000万円に抑えられたものの、総額で120億円近い出来高が設定された。

 今季プロ25年目を迎えるイチロー外野手は、日本での9年間で約20億円の年俸を手にしているが、大リーグに渡って16年間に約170億円の年俸を得ている。60歳を過ぎれば年金が発生し、受け取る金額は毎年、軽く1000万円を超える。何ともビッグマネーである。

 サッカーではイタリア・ACミラン所属の本田圭佑の約7億7000万円が日本人最高額だ。インテルの長友佑都も4億円…。本田はオリンパス、ベネッセなどのスポンサー契約を含めると10億円は下らない。

 ゴルフの世界も同じ。昨季、松山英樹は米ツアーだけで約375万ドルの賞金を手にした。石川遼は米で85万ドル、日本で約8800万円の賞金を得たが、キャロウエー、ANA、コカ・コーラ、アウディなど多くのスポンサー契約を結び、24歳のいま、年間10億円以上の長者である。

 「夢はかなわぬのではない。夢をかなえるための努力が辛(つら)いから、みな途中で諦めてしまうのだ。オレは諦めぬ…」

 大河ドラマ『真田丸』に描かれた戦国の武将、真田幸村(信繁)の父、昌幸の残した言葉だ。群雄割拠の時代、真田家を滅亡の危機から救った名将である。

 壁を前にすると、すぐさま安易な道を選ぶ拙稿のような凡人には、まさに夢物語である。しかし、志をしっかりと持ち、夢に向かって精進し、資質さえ開花させれば、どんな世界でも夢は広がっているということか。=金額は推定、サンケイスポーツ調べ(産経新聞特別記者 清水満)

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