【視点】スーパーラグビー観戦記 お楽しみはまだまだ、これからだ (1/3ページ)

2016.3.15 05:00

 □産経新聞編集委員・宮田一雄

 日差しはもう春とはいえ、スタンドを吹き抜ける風はひどく冷たい。まだ2月だからなあ…と半ばぼやきつつ、左右に広がる観客席を見る。どちらも満席だ。

 グラウンドではチアリーダーが赤いタオルを広げ両手で掲げる。トライをしたらタオルをぐるぐる回してください。試合前の応援指導ですね。はい、それでは練習…。スタンドに赤いタオルの線が何本も走る。あれ? 白い破線も走っているぞ。よく見るとそれは観客席のマスクの列だった。

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 まだ冬の寒さが残る2月27日午後、東京・秩父宮ラグビー場でスーパーラグビーの日本参戦第1戦、サンウルブズ-ライオンズ戦が行われた。ラグビー界の最強リーグであるスーパーラグビーは、2~7月に参加18チームが4カンファレンスに分かれ、各15試合を戦う。昨年まではニュージーランド、オーストラリア、南アフリカに本拠を置く15のクラブチームによるリーグだった。それが今年から18チーム制に移行し、日本とアルゼンチンからも各1チームが参入した。その日本からの参入チームがサンウルブズである。

 アルゼンチンを含む他の4カ国は昨年秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)イングランド大会で4強に残った強豪国。日本代表はそのW杯で南アに劇的勝利を挙げるなど3勝1敗の大健闘だったが、決勝トーナメント(8強)には残れなかった。正直に言って、実力の差はまだ、あまりにも大きい。

 だが、次の2019年W杯開催国である日本としては、その差を3年半で埋め、「戦い方によっては勝負は分からない」と常に警戒されるぐらいの力はつけておきたい。スーパーラグビー参戦はその布石でもある。

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