【高論卓説】トランプ氏人気に戸惑うメディア (1/2ページ)

2016.3.25 05:00

 ■「聖域」にメス、批判するほど支持率上昇

 米大統領予備選挙での予想以上のドナルド・トランプ氏の善戦に米国のメディアは機能不全に陥りかけている。特にリベラル系メディアではその傾向が強い。ニュースや政治枠のかなりの時間を彼へのネガティブキャンペーンに充てているが、逆に彼の支持率が上がるという状況になってしまっているからだ。効果がないため、ネガティブキャンペーンの時間がどんどん長くなって過激化。完全な負の連鎖に入っているといえる。

 米大統領選では、5000億円ともいわれる桁違いのキャンペーン費用が使われ、その多くがメディアに何らかの形で流れる構造になっている。メディアは各陣営のCMを打ち、さまざまなキャンペーンに協力するのだ。しかし、今回のトランプ氏の善戦は、この基本構図を完全に破壊してしまった。批判キャンペーンを打っても、その効果がなく、逆に相手候補の利益になるのであれば、膨大な金を使う意味がなくなってしまう。だからこそ、メディアも必死になるのだろう。

 では、なぜこのような現象が起きているのか。それは彼の「問題発言」が、多くの米国人の“本音”であるからだと思われる。例えば、メキシコ国境に壁を作るとともに不法難民を強制送還するという発言であるが、これに対して、多くの米国人は賛同の意思を示している。特にヒスパニックの有権者にその傾向が強く、ヒスパニック系有権者の共和党での一番人気の候補者がトランプ氏だ。米国籍を持つヒスパニック系の人たちにとって、不法難民は迷惑な存在でしかない。他の発言も同様で、だからこそ、有権者の多くが彼を支持しているのだ。

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