伊勢志摩サミット 2万数千人規模の厳重警備 警察“一匹おおかみテロ”警戒

2016.4.26 05:00

伊勢志摩サミットの主会場となるホテル周辺を巡回する千葉県警の警察官=11日、三重県志摩市

伊勢志摩サミットの主会場となるホテル周辺を巡回する千葉県警の警察官=11日、三重県志摩市【拡大】

  • 9日、広島市で開かれるG7外相会合を前に原爆ドーム周辺を警備する警察官

 沖縄や洞爺湖の両サミットを上回る2万数千人規模の厳重な態勢を敷く警察当局が最も警戒するのが、組織に属さない「ローンウルフ(一匹おおかみ)」によるテロだ。首相官邸に小型無人機「ドローン」を飛ばした男や東京・靖国神社で爆発音がした事件で逮捕された韓国人の男は、いずれも「一匹おおかみ」(警察当局幹部)だった。「見えない脅威」にどう立ち向かうのか。

 「ゲリラ戦 とりあえず1人で活動…ローンウルフだ」。首相官邸にドローンを飛ばした男は自身の行動を詳細にブログに記録。原発再稼働反対を訴えるのが動機だったが、組織性はなく出頭するまで捜査線上に浮上しなかった。

 インターネットを通じテロ情報は世界に拡散。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は単独テロも呼び掛け、共鳴する若者が中東や欧州、東南アジアなどで後を絶たない。「日本でもISに賛同しネットで連絡を取り合う人物がいる」(警察当局幹部)といい、注視している。

 東京・霞が関の政府合同庁舎20階にある、サミット警備の司令塔を担う警察庁警備局。こうした状況を受け、ネット上のテロ情報や過激な言動を把握、分析する「オシントセンター」を4月に立ち上げ、24時間態勢で目を光らせている。

 欧州で相次いだテロで警備情勢は一変。パリやベルギーのテロで使われた爆弾の原料は薬局やネットでも購入可能で、業界の協力も得て大量購入にも注意を払っている。

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