被曝牧草を堆肥化で減容・活用 放射線の影響を検証 宮城・栗原市 (1/3ページ)

2016.6.20 07:00

宮城県栗原市の汚染牧草減容化実証実験施設。外部飛散と雨水侵入を防ぐため、テントで覆われている

宮城県栗原市の汚染牧草減容化実証実験施設。外部飛散と雨水侵入を防ぐため、テントで覆われている【拡大】

  • 実験に使う汚染牧草(左)と減容化に使う微生物資材

 東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムに汚染された牧草の処理に悩む自治体は多い。宮城県栗原市もその一つで、汚染牧草の堆肥化による減容効果を測る実証実験を5月下旬から始めている。堆肥化を通じて重量や放射線量の変化を確認後、今回作成した堆肥を用いて農作物の生育試験を行い影響を調査するという。実験は今秋に終了する予定で、安全性が確認できれば処理方法に新たな選択肢が登場することになるため、関心が寄せられている。

 2592トンを農家で保管

 栗原市では、ロール状に固めた牧草2592トンが農家で保管されている。牧草そのものは放射性物質飛散防止のためシートで包まれている。しかし長期保管によるシートの劣化に加え、鳥獣が荒らす被害も報告されるなど住民不安は高まっている。

 放射線量は一般廃棄物(1キログラム当たり8000ベクレル以下)として処理することができるレベルで、宮城県内には汚染牧草を一般ごみと混ぜて焼却処理した自治体もある。

 栗原市は汚染牧草の処分方法について、「焼却は焼却灰中に放射性物質が濃縮されるので住民理解を得るのは難しい」と反対の立場を取る。

だが事故から5年が経過し、住民不安を払拭する必要もあるとし…

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