国際宇宙ステーションに到着した大西卓哉さん(40)ら日本、米国、ロシアの飛行士3人は9日午前9時50分(日本時間同日午後3時50分)過ぎ、ソユーズ宇宙船からステーション内に入り、約4カ月にわたる宇宙滞在を始めた。
宇宙船は午前7時過ぎにドッキング。気圧調整を終え、約2時間半後にハッチが開けられると大西さんは浮かびながら笑顔で乗り込み、滞在中の3人の飛行士と抱き合って喜んだ。間もなく行われたモスクワ郊外のツープ管制センターとの交信では「思った以上に順調で快適な宇宙の旅でした」と振り返った。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の遠藤守副理事長が激励すると大西さんは「たっぷり眠れたし、機内食もおいしかった。月曜日からまたばりばり働きたい」と話した。管制センターに駆けつけた横浜市の聖光学院中学・高校時代の同級生には「仕事で忙しい中、来てくれてありがとう。声援に負けないよう頑張りたい」と応じた。(モスクワ 共同)