【松本真由美の環境・エネルギーDiary】 (1/4ページ)

2016.8.1 05:00

宮城県東松島市に完成したスマート防災エコタウン。手前は太陽光発電のパネル
宮城県東松島市に完成したスマート防災エコタウン。手前は太陽光発電のパネル【拡大】

 ■太陽光発電 “売る”から“使う”時代へ

 日本では、再生可能エネルギーでつくられた電気の固定価格買い取り制度(FIT)により、太陽光発電の年間導入量は10ギガワット(1000万キロワット)規模に拡大し、累積導入量で30ギガワットを突破しました。来年春にFIT制度が大きく生まれ変わるのを前に、太陽光発電の今後の行方を探ります。

 ◆パリ協定が普及後押し

 太陽光発電の世界市場規模は2015年が約50ギガワットで、2016年は60ギガワット超になる見込みです。日本では太陽光は総発電電力量の3%程度ですが、イタリアやギリシャ、ドイツでは7%を超え、太陽光発電が主要な電力供給源として成長しつつあります。長年にわたり国のエネルギー政策のブレーンを務める資源総合システムの一木修社長に、太陽光発電の今と今後をうかがいました。

 「世界の太陽光発電普及の原動力は、FIT制度を採用する国が拡大していることです。欧州から中国、日本、インドなどのアジア諸国、米国へと普及が広がっています。太陽光発電システムの価格が大幅に低下し、一部地域ではすでに“グリッドパリティ”(既存の電力コストと同等かそれ以下のコスト)を達成しています」

 「パリ協定が採択され、2020年に向けて100ギガワットを目指す展開になります。今後は、中南米やアフリカ地域の新・新興地域が勃興し、日本や米国、欧州ではICTを活用したビジネスモデルなどに移行していきます」

 国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で「パリ協定」が採択され、2020年以降、すべての国・地域が地球温暖化対策に取り組む姿勢が打ち出されました。

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