【専欄】90後が五輪を変える ノンフィクション作家・青樹明子 (1/2ページ)

2016.9.1 05:00

 オリンピックは数々の名言を生むが、ついに中国でもメガ級の流行語がリオで生まれた。「洪荒之力」である。

 競泳女子100メートル背泳ぎ準決勝で、20歳の傅園慧さんは3位で決勝進出を決めた。試合直後、中国メディアのインタビューで。

 記者「58秒95という結果でしたが…」傅選手「えっ? そんなに速かったの、私?」記者「まだ余裕があったのでは?」傅選手「余裕なんてないわ! 私は力を出し切ったから大満足よ!」記者「決勝への自信のほどは?」傅選手「自信なんてないわ。(この試合で)力を尽くしたから、満足しているの」

 この時、傅選手が使った言葉が洪荒之力である。大ヒットしたテレビドラマ「花千骨」に登場した「神がかりのような力」を指す。転じて、「自分の力を超越したような力を発揮した」という意味だろうか。

 傅選手のキャラクターもあって、これが大いに支持された。判で押したように決まりきった受け答えをするステレオタイプの中国人アスリートとは違い、生身の人間性を見せた彼女は、一躍スターとなったのである。

 洪荒之力とほぼ同時期、中国のネットにはこんな動画が出回った。「選手たちは選手らしくなったが、記者はやはり中国式である」

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