中国もびっくり! 和歌山アドベンチャーワールドのパンダ繁殖技術に国内外から注目 (1/4ページ)

結浜を抱く飼育スタッフ=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド
結浜を抱く飼育スタッフ=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド【拡大】

  • 結浜を抱く飼育スタッフ=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド
  • 公開された結浜と母親の良浜。仲むつまじい様子が来場者の笑顔を誘う=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド
  • 公開された結浜と母親の良浜。仲むつまじい様子が来場者の笑顔を誘う=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド

 和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」で昨年9月、15頭目となるジャイアントパンダの赤ちゃん「結浜(ユイヒン)」(雌)が誕生した。すくすくと成長し、乳歯が生え、歩けるようにもなった結浜。これまでは産室で公開されていたが、1月下旬に母親の良浜(ラウヒン)とともに“運動場デビュー”し、愛らしさを振りまいている。同施設は、エンペラーペンギンの繁殖に国内で唯一成功しているほか、バンドウイルカの繁殖プロジェクトチームを結成するなど、さまざまな希少動物について自然繁殖を重視した保護研究を行っている。人工的な“繁殖”ではなく、人間と同じように自然なかたちの“家族”の中で育む-。それが希少動物の保護につながるという考えだ。(福井亜加梨)

中国国外で最多

 「良浜(ラウヒン)は5回出産し、計8頭のお母さんになりました。結浜の子育ても慣れた様子で行っています」

 結浜と良浜が親子で過ごす様子が公開され、飼育スタッフがアナウンスを始めると、すぐに人だかりができた。良浜が母乳を飲ませたり結浜の体をなめたりする姿を、来場者たちは手を振るなどしながら見守っていた。

 アドベンチャーワールドによると、ジャイアントパンダの繁殖研究は、中国・四川省との共同で平成6年に始まった。同施設での出産は、12年に妊娠した状態で来日した「梅梅(メイメイ)」が最初で、すぐに良浜が生まれた。

誕生実績は中国国外では最多!要因の一つは父親・永明の存在