【生かせ!知財ビジネス】ナブテスコ、業績評価項目に“知財創造”

2017.3.24 05:00

 精密・輸送機器大手のナブテスコ(東京都千代田区)は、今期(2017年12月期)から社内カンパニー6社と国内グループ会社8社の業績評価項目として新たに「知財創造」を加え、17~20年の各社新中期経営計画において知財戦略活動計画の策定と実行を義務付けた。大手企業における知財戦略経営の新手法として注目されている。

 計画は各社の事業での経験や実績、外部競争環境から現在・未来のコア価値を洗い出し、強化するもの。年度単位の実行計画にまで落とし込む。

 特許などの産業財産権だけでなく営業秘密となるノウハウ、アイデアまで、創造、事業化、グループ内活用などの見地から幅広く検討。効果検証のため達成件数、予算・収益など具体的な数値目標を求めている。

 各社の事業戦略部門が策定し、各トップが自ら、最高経営責任者と全首脳が出席する全社知財戦略審議の場で発表する。

 本社にある知的財産部は、コア価値の強化と活用の最大化へ向けて、各社の知財戦略を一括管理し利用推進、指導を行う。新たに創造された技術や製品のアイデア、設計・製造のノウハウなどの知財情報、顧客や競合他社の特許出願情報、取引先などとの技術契約を一元管理し、それらのインデックスを「知財戦略データベース」として新たに構築し、提供する。

 知財をグループ各社の事業に活用するため、各社間の橋渡しや論議の場として知財強化委員会を使い、連携の活性化を図る。

 知的財産部の菊地修部長は「全社的な知財力を高め、知財を経営資源として全社で有効活用するには、カンパニー各社の事業のコア価値や強化計画について全社で認識できるようにするだけでなく、各社で囲い、しまい込んでいるノウハウやアイデアまでも見える化をしないといけない」とした上で「きちんとひも付けされた情報が共有されないと、思いつきだけの議論になってしまう。今後も知財面からのさらなる経営的な改革を行っていく」と語った。

 同社は、長期経営ビジョン「グローバルに成長し続けるベストソリューションパートナー」の達成を掲げ、知財戦略活動の経営基盤形成を進めている。前中期経営計画では、全社横断の知財強化委員会の設置やカンパニー各社への知財強化責任者の配置などを実施している。(知財情報&戦略システム 中岡浩)

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