陸上自衛隊北部方面航空隊所属のLR2連絡偵察機1機が北海道函館市の函館空港西方約30キロを飛行中、レーダーから消え、管制官との連絡が途絶えた事故で、16日午前10時40分ごろ、北海道北斗市の袴腰(はかまごし)山付近でLR2の機体とみられる破片が見つかった。防衛省関係者が明らかにした。LR2は墜落したとみられ、自衛隊で引き続き周辺を捜索している。
LR2には自衛官4人が搭乗。北海道知事の災害派遣要請に基づき、15日午前11時23分に札幌市の丘珠(おかだま)空港を離陸。同50分に函館空港に着陸し、函館市内の病院に入院していた患者や医師、付添人を乗せて丘珠空港に戻る予定だった。
同型機は北部方面隊の1機を含め全国に8機配備。災害時の被害確認や急患輸送に使用されている。