
府議会臨時会で参考人招致され話す籠池泰典氏=10日午後、大阪府庁(山田哲司撮影)【拡大】
《籠池氏への質問を行うのは大阪維新の会、自民党、公明党の3会派。各会派15分ずつの持ち時間が与えられている。はじめに質問に立ったのは維新の笹川理府議。府の補助金や寄付金について問いただした》
笹川氏「大阪府私学課の書類審査や補助金申請のチェックは甘いとお考えか」
籠池泰典氏「粛々と出された書類に基づき審査をされていたと思う」
笹川氏「書類審査について偽装や虚偽、不正はあったのか、なかったのか」
籠池氏「すでに申請書の前段階で何回も大阪府の方にはおじゃましておりますから、疑義があるならそのつど言われている。何ら問題はなかったのではと思っております」
《森友学園の問題では小学校設置認可の申請にはじまり、国や大阪府などへの補助金申請でも、提出書類にさまざまな虚偽の疑いが浮上。強制捜査の対象にもなっているが、籠池氏はあくまで『問題なし』と言い切った》
笹川氏「小学校を設置するには、資金集めでも苦労していたのではないか」
籠池氏「私学課にお伝えしていた寄付金集め、自己資本比率を高めることに尽きる」
《私立小学校の設置にあたっては、経営の安定を確保する観点から、借金に頼りすぎない経営が求められる。そのために自己資本比率を高める必要があった》
笹川氏「この学校法人の経営状態や財務指標に疑念の目を持たれていることについて、お答えいただきたい。府から幼稚園の園長は専任であるということで補助金が出ている」