【水と共生(とも)に】1都5県を支える浦山ダム、利根大堰 (1/4ページ)

上空から見た浦山ダム(本社ヘリから)
上空から見た浦山ダム(本社ヘリから)【拡大】

  • ダムの高さは156メートル=埼玉県秩父市
  • 浦山ダム内部の通路
  • 利根大堰の取水口(筆者撮影)
  • 利根大堰=埼玉県行田市側(筆者撮影)

 関東の1都5県(東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉)の膨大な水需要を支えているのが、利根川水系と荒川水系である。利根川水系は1都5県の水需要の77%、荒川水系は7%を担っている。日本最大の流域面積(1万6840平方キロメートル)を誇る利根川は、通常時と洪水時の流量の差が大きいことで知られる。利根川水系のダムといえば、関東最大の水がめ、矢木沢ダム(群馬県みなかみ町)が有名だが、今回は荒川水系の浦山ダム(埼玉県秩父市)と利根川水系の利根大堰(おおぜき)(同県行田市・群馬県千代田町)に焦点を当ててみたい。

 ■洪水調節機能で被害軽減

 ◆荒川水系

 荒川は、山梨、埼玉、長野の県境にある甲武信ケ岳(こぶしがたけ)(標高2475メートル)に始まる。甲武信ケ岳は3大河川の源流となっており、日本最長の河川である千曲川は、新潟県に入って信濃川と名前を変え、日本海に注ぐ。笛吹川は、甲府盆地に入って釜無川と合流し、富士川と名前を変え、駿河湾に注いでいる。荒川は関東平野を横切り東京湾に注ぐ。甲武信ケ岳は、まさに分水嶺(ぶんすいれい)の“親方級”である。

 荒川は山地に深いV字谷を刻みながら、河川法で管理される一級河川・荒川の起点である入川・赤沢合流点(埼玉県秩父市大滝)に至る。その後、同県の長瀞を経由して寄居を過ぎ、緩やかな扇状地帯(洪積台地)を流れて本流は東京湾に注ぐ。

 一方、東京都北区の岩淵水門で分派した荒川の流れは隅田川に入り、蛇行しながら石神井川、東京・両国の手前で神田川、最後の永代橋手前で日本橋川と合流し、東京湾に注いでいる。

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