【生かせ!知財ビジネス】特許庁・中村敬子さん逝去 “厳しいからこそ楽しく” (1/2ページ)

元気だったころの中村敬子さん。面談に訪れる関係者の気持ちを和ませるため、チョコレートでもてなすこともあった
元気だったころの中村敬子さん。面談に訪れる関係者の気持ちを和ませるため、チョコレートでもてなすこともあった【拡大】

 特許庁で女性初の企画調査課長を6月まで務め、将来を嘱望されていた、中村敬子(たかこ)さんが今月5日、転移性腫瘍のため、49歳で死去した。中村さんは「特許庁の情報システム改革」の仕事ぶりで知られるが、近年は地方創生のための「事業プロデューサー派遣事業」や第4次産業革命時代の「特許・標準化・データ戦略の検討」などに関わっていた。IoT(モノのインターネット)時代の到来を庁内でいち早く予測した。情報システム室での経験や産業界、学術界との交流が役に立った。

 宗像直子特許庁長官は、9日付の産経新聞に寄せた追悼文で、中村さんへの思いをつづっている。

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 大きな目がキラキラしている笑顔と、エネルギーあふれる話ぶりに、初対面ながら、一気にひき込まれた。「仕事が大変なことは、病気も含めてたくさんありましたけど、いろんな人とのつながりで乗り越えてこられました」「女性とか男性とか、関係ないですよね。そういうこと考えないで仕事してきました」

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 宗像長官が“女性が働きやすい職場”の評価が高いという実像を聴きたくて女性職員数名と懇談したときのことだった。中村さんをよく知る同庁幹部は「それが中村さんの気持ちであり、長官も共感したのでは」と話す。