若手に「オレの酒が…」は禁句! サラリーマン社会「アルハラ」実態 (1/2ページ)

2010.4.5 19:10

花見シーズンだが、酒の強要にはご注意(写真と本文は関係ありません)

花見シーズンだが、酒の強要にはご注意(写真と本文は関係ありません)【拡大】

 「イッキ飲み防止連絡協議会」によるアルコールハラスメント(アルハラ)防止キャンペーンが始まった。大学の新入生が新歓コンパで急性アルコール中毒などに陥る被害が後を絶たないことから、毎年この時期に実施されるが、実はアルハラ被害は学生よりも社会人のほうが多く、急性アル中以外の被害例も多いのだという。後輩社員から「アルハラ被害」を訴えられないよう、上司も注意が必要だ。

 酒をめぐる死亡事故など、表面化した事例は被害者、加害者とも大学生同士のケースが大半。だが、特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)代表の今成知美さんは、アルハラ被害の実情をこう語る。

 「2000年春に被害の通報を呼びかけた際には、182件の事例が寄せられ、学生38%に対し社会人は51%と過半数に達しました。アルハラ被害は社会人にも深刻なのです」

 サラリーマンが訴えるアルハラの大半は身体的な被害ではない。上司が酒を無理強いすることで若手社員が不快と感じるケースが多いのだという。実際にアルハラ加害者として会社から警告された大手旅行会社の男性課長(42)は次のように話す。

 「われわれは旅行の添乗でお客さまと酒席をともにすることが多く、マナー訓練も兼ねて上司や先輩がよく若手を飲みに連れ出します。そこで上司に注がれたグラスを面倒くさそうに放置した新入社員に、『お前はお得意さまから勧められた酒もそうやってほったらかすのか』と叱り、グラスを空けさせたところ、翌朝、メールで“被害届”を受けとった本社から厳重注意を受けました」

 同じく会社からアルハラ指導を受けた大手証券会社の課長(45)も、ため息まじりに言う。