12月からの本格的な就職活動シーズン前に、書店の就活対策本コーナーがにぎわいを見せている。今年の学生の準備は早く、関係者によると「対策本は11月が旬」。企業の1次審査を突破するための実戦的な本に加え、厳しい採用状況を反映してか、思うように内定が取れない学生の心情を代弁して指南する本が注目を集めている。
準備ぬかりなく
「絶対内定2014」「1週間でできる自己分析」「ロジカル面接術」…。早稲田大(東京都新宿区)の大学生協ブックセンターにある就活本コーナー。「学生の動きだしは早い」と話すのはブックセンターの日浅牧子さん。
「会社説明会の解禁が10月から12月に変更された昨年は、多くの学生がのんびりと構え、就活期間の短縮に気付くのが遅かった。焦った経験を先輩から聞いているので、今年はぬかりがない」
特に多くの学生が集まっていたのが、「SPI2」や「CAB」など民間機関による職業適性検査の対策本の棚だ。これらの検査は、基礎的な数学力や性格を評価するテストで、1次審査で用いる企業が増えている。