日本企業の「グローバル化」が加速するなか、就職活動を行う学生たちも、「グローバル人材」としての能力が求められている。どんな会社に入っても、グローバル化と無縁ではいられない。でも、いったいどんな能力が求められているのだろうか。5大学6人の学生記者たちが留学生や留学経験者を交えた討論会を開いた。
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≪コミュニケーション能力不可欠≫
海外を舞台に働きたいと考える学生は少なくない。外資系企業への就職を目指す学生も多い。そうでなくても、ほとんどの企業が、少子高齢化で国内市場が縮小するなか、海外市場に活路を求めている。英語を「社内公用語」とする企業もある。
政府も、グローバル人材を育成するための動きをみせている。全国42校の私立大学では2012年度から、「グローバル人材育成推進事業」が進められている。
文部科学省のホームページによると、この事業は「若い世代の『内向き志向』を克服し、国際的な産業競争力の向上や国と国の絆の強化の基盤として、グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材の育成を図る」としている。