暑さも落ち着き、寒暖の差が出てくるこれからの季節は、ぜんそくや花粉症などのアレルギーを引き起こしがちだ。家庭でしっかり対策を立てれば症状悪化は予防できる。用賀アレルギークリニック(東京都世田谷区)の永倉俊和院長に、秋に多いアレルギーと家庭でできる対策を聞いた。(清水麻子)
ぬいぐるみも注意
永倉院長によると、これからの季節、まず心配したいのはダニによるぜんそく発作だ。ぜんそく発作の原因となるチリダニは6~8月に家庭内で増殖し、8~9月に死骸がたまる。死骸が乾燥し、ほこりと一緒に空中に飛散する秋から初冬が発作のシーズン。永倉院長は「今頃から少しずつダニや死骸、糞(ふん)などが家中にたまってきている可能性が高い」と警鐘を鳴らす。
秋は台風が多いことや朝晩の気温の差が激しく自律神経が変調をきたしやすいことから症状が悪化しやすくなる。
ぜんそく発作を予防するにはカーペットや畳、布団、エアコンなどの徹底的な掃除が必要。布団類は秋晴れの日にしっかりと干す。干した後は、敷布団には掃除機をゆっくりとかける。ぬいぐるみ類にも多く付着しているため、しっかり洗濯する。エアコンのフィルターは取り外して洗浄する。