田園風景が広がる千葉県いすみ市の丘にある「チーズ工房フロマージュKOMAGATA」。この工房で作られたチーズ「酒びたし」が、昨年に続いて12月から3カ月間、日本航空の国際線ファーストクラスの機内食に採用されることになりました。
「酒びたし」はチーズを日本酒で洗うウォッシュタイプで、地元酒造「木戸泉」の日本酒を使い、4年前から製造を開始しました。複数の乳酸菌、カビ、酵母を使うのがおいしさの秘密で、表面がクリーム色になるのが特徴です。味は濃厚、食べた後にはかすかに日本酒の香りが鼻に抜けます。
同工房を営む駒形雅明さん(76)は、現在9種類のチーズの製造、販売を1人で行っています。口コミで評判が広がり、東京の銀座や日本橋など42のレストランが顧客になり、5日間で工房に100人の客が訪れたというほどの人気です。
地域振興への思いから、牛乳は近くの谷(さく)田(た)牧場から仕入れ、昨年の消費量は7トン、今年はさらに増える予定です。「製造が全然間に合わない」と笑顔で話す駒形さん。「まだ発展途中。酒びたしもいつも工夫している」。駒形さんの情熱がつまったチーズ、まもなく2度目の冬の空を飛びます。
<プロフィル>
さわの・ゆき bayfm情報アナウンサー。トレイルランニング歴8年、大会MC等での活動も拡大中。
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