古来より多くの修験者や忍者たちの修行の場となってきた三重県名張市の赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)は「日本の滝百選」にも選ばれている名瀑(ばく)。川沿い約4キロの遊歩道に23もの滝が連なり、それぞれが趣の異なる表情を見せてくれます。
中でも絶景なのが、1時間ほど歩いた所にある荷担(にない)滝。苔(こけ)むした大きな岩にぶつかって2つに分かれる滝、その上流にも小さな滝がいくつも見え、山深さの中に奥行きが感じられる極上の眺めです。
特にこの時季は、モミジやカエデなど幾重にも折り重なった紅葉で山が彩られ、自然が織りなす美しさに息をのむばかり。
そして、おすすめのスポットをもう一つ。千手滝の正面にある「千手茶屋」では座って、ゆっくり滝と紅葉を眺めることができます。こちらではぜひ、伊賀名物の牛汁を。ショウガが効いていて体が芯から温まります。
24日までは日没後に紅葉シーズン限定のライトアップもあり、昼間とは全く異なる幻想的な景色を楽しめますよ。
≪観≫ 滝の入り口には生きた化石に出合える「日本サンショウウオセンター」がある。滝の入山料(大人300円、小中学生150円)で入場できる。問い合わせは、赤目四十八滝渓谷保勝会(電)0595・63・3004。
≪遊≫ ふもとにある「忍者の森」では、手裏剣や刀も扱う本格的な忍者修行の体験ができ、大人も子供も楽しめる。問い合わせは、同上。
≪癒≫ 美肌の湯として人気の赤目温泉をはじめ、名湯ぞろいの「中伊勢(なかいせ)温泉郷」が近い。各温泉宿では日帰り入浴も可能。問い合わせは、中伊勢温泉郷観光推進協議会の「赤目温泉隠れの湯 対泉閣」(電)0595・63・3355。(「東海じゃらん」編集長 森田拓朗)
www.jalan.net