【局アナｎｅｔ】１本１０５０円でもお値打ち歯ブラシ　さわともか

　歯ブラシ生産日本一を誇る大阪府にはたくさんの歯ブラシメーカーがあります。その一つ、箕面市の「夢職人」が生産している歯ブラシ「ＭＩＳＯＫＡ（ミソカ）」は１本１０５０円。ちょっとお高い？　いえいえ、その実力を知ると決してそう思えなくなります。

　歯ブラシの毛先一本一本はナノテクノロジーの技術を駆使して特殊コーティングされています。これは同社の辻陽平社長が生み出した特許技術。ＭＩＳＯＫＡをコップの水につけてブラッシングをすると、歯の表面はツルツル、汚れもつきにくくなります。歯みがき粉なしで使えるので防災用品としても注目され、東日本大震災の時は東北地方に１千本寄付しました。

　それでも１０５０円。社長自らが商業施設で丸一日実演販売しても売れるのは６、７本と不振でした。それがある日「６本ちょうだい」と一人の客。使って良さを実感したので、家族の分を買いに来たというのです。「良さが口コミで広がっている」。辻社長は手応えを感じました。

　１年後には月１万本、発売６年の累計売り上げは１２０万本になりました。米国、ロシア、韓国、中国などにも出荷しています。メイド・イン・大阪のプレミアム歯ブラシ、新年用に準備してみませんか？

＜プロフィル＞

さわ・ともか　元東北放送勤務。１男１女のママ。パパの海外赴任に伴い、海外での子育ても経験。子育てアドバイザーの資格も持つ大阪在住のフリーアナウンサー。

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