■誰か思いながら楽しく幸せになる
家事代行会社のベアーズが生まれたのは15年前のことです。香港で働きながら、第一子誕生をきっかけにメイドさんに生活を支えてもらっていました。香港では当時すでにメイドサービスは一般的だったんです。
その後帰国し、第二子が誕生。育児と家事と仕事を両立するため同様のサービスを探しますが、見つかるのは「家政婦紹介所」と「ハウスクリーニング」と「便利屋」。私のニーズをかなえてくれるサービスは当時の日本にはありませんでした。
その頃、海外研修から戻った夫と数カ月ぶりに会ったとき、開口一番「おまえ、ブスになったな」といわれたんです。
「だって、日本にはスーザンがいないんだもの」というと夫は、「ならば、スーザンをつくったらいい。家事代行という産業を日本につくろう」と。
そこから、妻として専務取締役として夫を支えて15年。自宅兼オフィスの夫婦ふたりで始まったベアーズは、社員数160人、4300人の家事代行現場スタッフ「ベアーズレディ」を抱え、年間20万件以上のご愛顧をいただくまでになりました。
家事代行の利用者の方からの感想でいちばん多いのは、「夫婦げんかが減りました」というもの。