□「新人OLひなたと学ぶ どんな会社でも評価されるトヨタのPDCA」
■仕事を進める考え方 分かりやすく伝授
「PDCAサイクルが回っていないじゃないか!」
これまで、一部上場企業から零細企業まで数多くのマーケティング現場でお手伝いをしてきたなかで、私が感じてきたことです。PDCAサイクルとは、計画(PLAN)して、実行(DO)して、検証(CHECK)して、改善(ACTION)するという仕事の進め方であり、多くのビジネスパーソンが知っているであろうキーワードです。
しかし、知っていても実際にできているかというと全く別の話でした。計画を立てて実行こそするものの、まったく検証をしていない現場がほとんどで、そもそも改善をする気がない現場もあったほどです。
では、なぜPDCAが回らないのか。そもそも「仕事に対するマインド」が原因ではないかと思うようになりました。
私が所属していたトヨタ自動車という会社では、PDCAサイクルというものを意識することなく現場の仕事に自然と染み付いていました。それは、ひとつひとつの仕事に向き合う姿勢を、新人の頃からたたき込まれていたからだと思うのです。
たとえば、「計画を立てるにあたっては『視える化』をしなければよい計画が立てられない」「実行する際には、つたなくてもいいから速く行動することが大事」「検証する際に不明点があったら現地で現物を確認すること」「改善をする際には『出来ない理由』ではなく、『どうしたら出来るか』を考えること」などを、早くからたたき込まれていました。