【ニュースの断面】
今年4月末。1歳半の次男が気管支の感染症で緊急入院した。付き添う妻の代わりに筆者が幼稚園に長男を迎えに行き、面倒をみなければならなくなった。
夕方から決算発表の取材があったが、同僚は他の取材に手を取られていた。延長保育の終了に間に合うよう原稿を仕上げ、駅へ。教室の入り口で待ちかねていた長男を抱きしめ「働く母親は毎日大変だ」と痛感した。
政府は女性の活躍推進を成長戦略の「第3の矢」の中核に位置づけた。女性管理職・役員の登用に数値目標を設ける大手企業もある。こうした動きに違和感を覚えたのは、三菱東京UFJ銀行が先日、大阪市内で開いたフォーラムで、米シカゴ大の山口一男教授の講演を聴いたときだ。
山口氏はダイバーシティー(多様性)、ワーク・ライフ・バランス研究の第一人者。女性の社会進出において、進んでいる欧米と現在目指している日本とは似て非なるものだと語った。