【江藤詩文の世界鉄道旅】マニラMRT(1)犬はだらけて人は背を向け…これでいいのか?フィリピンの地下鉄 (1/2ページ)

2015.5.10 18:00

隣接したショッピングセンターの窓から撮影。ここからなら撮り放題だ

隣接したショッピングセンターの窓から撮影。ここからなら撮り放題だ【拡大】

  • プラットフォームは大混雑。駅員が背を向けた瞬間がシャッターチャンス!
  • どう見てもずれている…。日本人の私にはとっても気になる表示
  • 寝ている警察犬のほか、通行人に頭をなでられてしっぽを振っている犬もいた

「ちょっとそこの人! 写真を撮らないでっ!! 鉄道の撮影は禁じられています!」

 厳しい声とは裏腹に、のんびりした足取りで駅員が近づいてきた。いいタイミング。ちょうど質問したいことがあったのだ。

「すみません。ところで先頭車両に数字が表示されていますよね。あれは何を意味しているのですか」

「あの番号は、列車番号です」と駅員。

しかしこの表示は19号なのか、それとも20号なのだろうか。

「どちらでしょうね。いいんですよ、フィリピン人は誰もそんなことは気に留めていませんから」。明るく笑い飛ばされてしまった。

「とにかく、写真を撮影しないでくださいね」

 鉄道の写真を撮れない国は、フィリピン以外にもいくつかある。フィリピンの場合は、治安維持の都合から撮影を禁止しているそうだ。こんなとき“報道の自由”を主張する手もあるが、私の場合はおとなしく引き下がることにしている。

 すると、プラットフォームにいた女性が声をあげてくれた。

「いいじゃない、電車の写真くらい撮ったって」。

すると驚くことに、駅員はちょっと考えて、なんとこう言った。

ええっ!? こんなにゆるくてだいじょうぶなのか

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