2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、世界でも人気の日本のマンガやアニメーションといったポップカルチャーをもっと盛り上げ、海外展開の拡大や、日本への観光客誘致につなげようとする動きが強まっている。3月末に、空の玄関口となる成田空港から近い幕張メッセ(千葉市美浜区)と、羽田空港の国際線ターミナルでそれぞれ開催されたイベントが、同人誌即売会あり、シンポジウムあり、歌ありコスプレありといった内容で、海外との交流をどのように盛り上げていくかを示唆していた。
アニメ、そしてマンガ。米オバマ大統領が日本の安倍首相を迎えて話した言葉には、クールジャパンの旗頭として掲げられているポップカルチャーが含まれていた。オバマ大統領が実際に日本のマンガを読み、アニメを見ているかはわからない。ただ、日本の文化をイメージさせるものとして、これらが米国民にも強く意識されていることは確かだろう。
3月28日と29日に幕張メッセで開かれた「コミケットスペシャル6~OTAKUサミット2015~」は、そうした日本のポップカルチャーに対する海外からの熱視線に応え、現在の姿を内外の人たちに見てもらうために開かれた。