【書評】『がんを告知されたら読む本』谷川啓司・著

　■治療の基本分かりやすく解説

　がんと闘うためには、まずがんのことを知らなければならない。抗がん剤、病院選び、がんの正体…

　知っているようで知らない、がんの基本的な知識。なぜ、がんができるのか。がんのどこが怖いのか。しかし、時間のない担当医はなかなか丁寧に説明してくれない、なんてことも。

　本書は、がん治療の基本を専門医が分かりやすく解説したもの。著者は読者に「まずは落ち着いて本書を開き、不安に襲われたときは何度でも繰り返し開いてください」と説く。治療をしつつ人生を楽しんでいる患者さんやご家族がたくさんいることも忘れてはならない、という。（１４０４円、プレジデント社）