■ランニングは年齢に応じたペースで
2014年に行われた東京マラソン参加者総数に対する年代別の内訳を見ると、20代が11.3%、30代が29.6%、40代が33.4%、50代が18.3%と、40代が最も多く、50代は20代を上回る。40~50代が意欲的にスポーツに取り組む人が多いことを表している。
◆責任感強いタイプ要注意
健康のためにランニングを習慣にする人が増えているが、真面目で責任感が強く、決めたらやり遂げないと気が済まないタイプは注意が必要だ。「体は徐々に老化しているが、頭は青春のまま、思いだけで頑張りすぎてしまう世代。健康のためにテニスやゴルフ、マラソンなどのスポーツをするのはとても良いことだが、年齢に応じた加減をしないと膝などの故障の原因になる」と武藤教授は、中年世代のスポーツのやりすぎによる弊害を危惧する。
若い頃にスポーツをしていた人は、つい昔の気持ちのままで体を動かしてしまい、逆にこの年代になって始めた人は楽しさに目覚めてエスカレートしてしまうケースもしばしばある。
特に、中高年のランニングのやりすぎで膝を痛めてしまう「ランナーひざ」が増えているとか。過度なランニングによる「変形性関節症」を膝に起こしたり、水がたまってしまったり、腰を痛めてしまうケースもある。「自己実現のために走るのは良いが、体には休むことも必要。スポーツは、いかに休みながら長く楽しく続けるかということに意味がある」と、無理のないように取り組むことが大切だという。
この世代の「決めたことをやり通したい」と無理をしてしまう人は、特に男性に多いとか。目の前のことをやり通す達成感だけを目標にするのではなく、この先もゆっくり長く続けていけるような体のケアも心がけたいものである。