今春入社した大卒の平均初任給は20万2千円(前年比0.8%増)と2年連続で増加したことが19日、厚生労働省の調査で分かった。高卒では16万900円(同1.3%増)と大卒の伸びを上回った。同省担当者は「人手不足が広がり、賃金を上げた企業が増えた結果」と分析している。
調査は従業員10人以上で新卒を採用した1万5526社が対象。
大卒を企業規模別にみると、従業員千人以上の大企業は0.9%増の20万5200円、従業員100~999人の中規模企業は20万1100円、従業員10~99人の小規模企業が19万4900円。業種別では人手不足が指摘されている建設業が前年比4.1%増(20万9700円)と最も伸び率が高かった。