■求める人材像は「野心」「発信」
学生を採用するのに、理系も文系も関係ない。大学生に仕事の心構えを伝える「次代人財養成塾 One-Will」(主催・秀實社)に参画する経営者5人による座談会では、採用、就職活動についてのホンネが続々と飛び出した。求人サイトへの過度な依存にも警鐘を鳴らしている。(村山繁)
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◆弱者なりの採用戦術
高橋秀幸・One-Will塾頭、秀實社社長(以下、高橋氏) 採用活動、就職活動には「リクナビ」「マイナビ」などの求人情報サイトが重宝されている。中小企業にとっては知名度不足を補う目的での活用も多いが。
水野元気・情熱社長(以下、水野氏) その話はよく聞く。ただ、それが全てにあてはまるのか。うちも知名度では大手に及ばないが、サイトに求人広告は出していない。大手や大量採用が必要な企業は重宝するだろうが、うちは違う。採用の目的が違う。
田中準二・イー・コネクション社長(以下、田中氏) うちは両輪で進めている。求人サイトも活用するし独自開拓もする。
山田大輔・プログデンス社長(以下、山田氏) 試せるものは試すスタンスだ。経験者採用では紹介会社に頼るが、コストがかかる。新卒のための求人サイトに掲載する料金が割安に見えてしまう。いずれにしても、学生をじっくりと見たいことに違いはない。