就職活動めぐる日程ルール形骸化 解禁日以前の採用面接78.9%に (1/2ページ)

 来春卒業予定の大学生・大学院生に対する採用活動で、経団連が定めた解禁日の6月1日よりも前に面接を始めた企業が、78.9%に上ったとの調査結果を、就職情報会社のディスコ(東京都文京区)がまとめた。

 経団連は日程ルールを変更、今年から面接解禁日を2カ月前倒しした。経団連加盟企業を含む多くの企業が6月より前に面接を始めているとみられ、就職活動をめぐる日程ルールが形骸化している実態が示された。人手不足で、企業の採用意欲が強まっていることが背景にあり、ディスコは「実態に即した見直しが必要だ」と指摘している。

 調査は、3~8月について各月の上旬、中旬、下旬に分け開始時期(予定を含む)を聞いた。4月上旬が12.4%と最多だった。4月中旬が11.7%と2番目に多く、面接解禁日を含む6月上旬が11.6%で続いた。

月別に見ると、4月の33.5%が最も多かった…