【江藤詩文の世界鉄道旅】グランドキャニオン鉄道(1)オトコは60歳から!? 列車の主役はカッコよ過ぎるシニアたち (1/2ページ)

2016.9.18 18:00

「ラグジュアリー・パーラー・クラス」は往路・復路ともに最後尾。行きはガラガラだったが帰りは満席だった
「ラグジュアリー・パーラー・クラス」は往路・復路ともに最後尾。行きはガラガラだったが帰りは満席だった【拡大】

  • 沿線でカメラを構えて待ち構える人々に、「ラグジュアリー・パーラー・クラス」のデッキから手を振る車掌のエディさん
  • サムライ好きなカウボーイのダッチさん
  • 2階建てでパノラマを楽しめる「オブザベーション・ドーム」
  • スタンダードタイプの「コーチ・クラス」。各車両に専属のアテンダントがつき旅を盛り上げる
  • この眺望は最高カテゴリー座席の「ラグジュアリー・パーラー・クラス」車両の特権だ
  • 毎朝行われるカウボーイショー

 「グランドキャニオン鉄道」のウリのひとつが、汽笛を鳴らしながらスケジュール通りに出発/到着する“定時運行”だ。出発時刻の30分ほど前に、乗客は屋外シアターに集められカウボーイショーを楽しむ。その間にグランドキャニオン鉄道は入線し、出発準備を進めるのだ。

 ショーのストーリー自体は、馬を連れたカウボーイが仲間割れをして早撃ちで決闘を行い、そこに保安官も加わってドンパチするというわかりやすい寸劇だが、ここで活躍するのがシニア世代のカウボーイたち。彼らは朝いちばんの寸劇に始まって、出発地「ウイリアムス」とグランドキャニオンの南側「サウスリム」を往復する車内で乗客を喜ばせ、停車中は乗客以外の観光客にも記念撮影に応じるなど、休むヒマもなく大活躍している。

 まるでスターのような風格で観客に手を振るのは、いずれも60台以上のシニアだが、実は若者もいるにはいるのだ。すらりとした細身に金髪、甘いマスクの青年カウボーイはどう見てもシニアより見目麗しく、主役を演じてもよさそうなものなのに、寸劇ではいちばん最初に撃ち殺されて地面にうつぶせに倒れ、大物たちがファンに囲まれて記念撮影をする脇で、馬の手入れをしていた。

 大御所のひとり、ダッチさんいわく“カウボーイの渋味が出るのは60歳を過ぎてから”とか。そうかなぁ……。まぁ個人的な賛否はさておき、アメリカの好きなところのひとつが、エンターテインメントの最前線でシニアが現役で活躍していることだ。ロサンゼルスの「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」でもオーランドの「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」でもシニアが堂々と花形を演じていた。

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