おもてなしのプロが喜ぶ「お持て成し」とは? 「ありがた迷惑」にならないために (3/4ページ)

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◆「一貫性」と「言葉」に気を配って

 では次に、相手に自然と好印象を与えるにはどうすればいいでしょうか。

 ・その1…おもてなしは「統一感」が大事

 みなさんがおもてなしを提供する際には一連の流れがあると思います。

 会食・商談など、ビジネスのシーンにおいて、挨拶から別れまでの流れの中でおもてなしを行うかと思います。

 その中の要所要所でおもてなしを提供すると思うのですが、一貫性が大切なんです。挨拶もろくにできない人におもてなしをされても、違和感を覚えるでしょう。また、冒頭だけ丁寧に接してもらったのに、最後は雑に扱われてしまうと、それもおもてなしがアダになってしまう場合があります。

 おもてなしを演出するには、最初から最後まで一貫して接する心がけが必要だと思います。

 ・その2…意外とできていない!? 「言葉のおもてなし」

 私が考える究極のおもてなしは、何か高級なものをプレゼントするわけでもなく、美味しいご飯を用意することでもなく、ハイヤーで送り迎えするといったことではありません。何かと申し上げますと、「感謝や相手を大切に思っていることを言葉で伝えること」です。

 みなさん、これ、出来ていますか?

 私が勤めてきた会社の人数規模は様々でした。数百名から数千名という規模の企業を見てきましたが、数千名の社員がいる企業の代表者が新入社員からの信頼や評価を得るのにどうしていたかというと、「目を見て挨拶をする」「普段の感謝している気持ちを言葉で伝える」これらを徹底していました。

日本人だからこそ…