運動によって分泌されるイリシンは、内臓脂肪や皮下脂肪といった白色脂肪細胞を、燃えやすい褐色脂肪細胞に変える働きがあります。同時に運動は、筋肉の変化を促します。運動によって毛細血管が発達し、筋肉細胞では糖の取り込みを行うGLUT4やミトコンドリアが増加し、エネルギー産生も活発化します。
つまり運動をすると、運動によってカロリーが消費されるだけでなく、カラダの脂肪細胞も燃えやすい形に変わっていくわけです。
運動が脳へ良い働きをしていることもお伝えしました。秋になり、やっと涼しくなってきました。秋の味覚の後は、軽いウオーキングやジョギングをしてみましょう。筋肉からの翼を持つ伝令の女神、美しいイーリスの恩恵にあずかれることうけあいです。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)