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【青信号で今週も】がんに集まるビフィズス菌 大和田潔 (1/2ページ)

2013.4.29 09:32

 「固形がん患者を対象とするビフィズス菌抗がん剤 APS001F の臨床第1相試験の開始について」という発表がアネロファーマ・サイエンス社からなされました(SankeiBiz 2013年3月28日)。

 アネロファーマ・サイエンス社の社名は、嫌気性菌(アネロバシルス)の嫌気(アネロ)から名付けられたとのことです。「嫌気」とは低酸素、無酸素と言った意味で、嫌気性菌とは酸素のないところで増える細菌のことです。

 辛子レンコンの食中毒を覚えていらっしゃるかたもいるかもしれません。辛子レンコンは、保存のためにフィルムで密閉されていました。ところが、酸素のないところで増えるボツリヌス菌にとっては、この密閉された空間は、酸素が必要なライバルになる細菌やカビも存在できないため、大変に有利な空間だったのです。体の奥深くまでケガをしたあとに起きてくる破傷風も同様で、皮膚が閉じてしまうと傷は酸素の届かない環境となり、嫌気性菌の破傷風菌が増殖して発症します。

 嫌気性菌は悪者ばかりではありません。乳酸菌にも嫌気性菌がいます。代表は善玉菌として有名なビフィズス菌です。いわゆるブルガリアヨーグルトやケフィアヨーグルトの乳酸菌は酸素のあるところで増える好気性菌ですが、ビフィズス菌は嫌気性菌です。そのため、ビフィズス菌のヨーグルトは空気を遮断するプラスティック製の容器で販売されています。

生きた菌を血液中に投与する行為は、医学会から猛反対を受けた

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