第43回東京モーターショーが11月20日、報道関係者向けに開幕した。会場の東京都江東区の東京ビッグサイトで、ヤマハ発動機の柳弘之社長が記者会見し、自動車事業に参入すると表明した。
ショーには、最新技術を投入した燃料電池車(FCV)など環境車に加え、スポーツカーやデザインを重視した車が数多く登場した。
ヤマハ発は、2人乗りの小型四輪車の試作車「モティフ」を初公開。主力であるバイクの技術を生かして開発を進め、2020年までに日本を含めた世界で販売する計画だ。
柳社長は記者団に「二輪から四輪へと、技術と顧客を広げるチャレンジを続けていきたい」と語った。試作車は排気量1000ccで2人乗り。市街地での手軽な移動手段としての利用を想定している。
モーターショーでトヨタ自動車は、15年の実用化を見据えて開発を進めるFCVを展示する一方、高級ブランド「レクサス」のスポーツクーペ「レクサスRC」を初めて公開した。世界の富裕層を中心に売り込む。