米国は前回バンクーバー五輪の滑降覇者で、ゴルフのタイガー・ウッズと交際するなど実力も話題性も抜群のリンゼイ・ボンが、けがで今大会を欠場。行き場を失った期待はシフリンにそのままのしかかった。
「第2のボン」と呼ばれるが、米国チームのファイファー女子コーチの見方は違った。「大事なレースに勝つことに徹し、余計なことは一切しない。その集中力は誰よりもすごい」と、何事も派手なボンとは違う堅実さを強調した。
「素晴らしい先輩から学んだおかげで今がある」と敬意を表した後、シフリンは語気を強めてこう言った。「でも第2の誰かになるつもりはない。金メダリストはミカエラ・シフリンよ」
≪「人生で最高の場面」 第二の故郷で3冠≫
2月21日行われた男子のショートラックで、ビクトル・アン(ロシア)は、個人で500メートルを制した約40分後に、5000メートルリレーでロシアを初の金メダルに導いた。アンは1000メートルと合わせ、今大会3つ目の金メダル。安賢洙として韓国代表で出場した2006年トリノ冬季五輪以来の3冠達成となった。