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【取材最前線】生かされない警察不祥事の教訓 (1/2ページ)

2014.7.12 07:55

 いつまでも脳裏に残っている秀逸なキャッチコピーというのがある。

 「覚醒剤やめますか? それとも人間やめますか?」-。こんなキャッチコピーがブラウン管からお茶の間に流れたのは、1983年のことだ。日本民間放送連盟が制作した麻薬撲滅CMキャンペーン。メッセージは明快だ。

 依存性が極めて高く、「骨の髄までしゃぶられる」という意味から“シャブ”という隠語でも呼ばれる覚醒剤。幻覚症状を引き起こし、他の犯罪を誘発することもある危険な薬物だ。

 警察庁の統計によると、昨年一年間の覚醒剤に絡む検挙者は1万909人で、過半数の6096人(55.9%)が暴力団関係者だと聞かされてもそれほどの驚きはない。しかし、覚醒剤で逮捕された容疑者が取り締まる側の警官となると、話は全く違ってくる。

 神奈川県警相模原署の40歳の巡査部長が覚醒剤取締法(使用)違反容疑で逮捕されたのは5月12日のことだ。巡査部長は非番だったこの日、東京・歌舞伎町で警戒中の警視庁のパトカーを見て逃走しようとしたが、職務質問を受け、任意同行による尿検査で覚醒剤が検出された。「仕事のストレスや職場の人間の煩わしさから逃れるために使った」。同法違反罪で起訴後、懲戒免職となった巡査部長は動機について、そう供述している。

警官の覚醒剤使用 5人の警察官が既に逮捕

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