「ストーンヘンジ」地中にも謎…全く分からない　誰が何のために？ (1/3ページ)

　世界遺産として知られる英国南西部の古代遺跡「ストーンヘンジ」の周辺で、大規模な建造物跡などが新たに発見された。約４年前から調査を続けていた英バーミンガム大が１０日、発表した。これまで単独の環状列石（ストーンサークル）と思われていたストーンヘンジだが、その周囲を取り囲むように１７の礼拝堂や古墳、死者への儀式を行うための聖堂（木造建築物）などの存在を確認した。紀元前の３０００～１６００年の建造物であることは判明したものの、これまでの常識を覆す発見とあって、誰が何のために造ったか全く分からないストーンヘンジの謎にますます注目が集まっている。

　６０００年前の建造物群

　「（今回の発見は）ストーンヘンジに対するわれわれの考え方を根本から変えた。われわれは過去、ストーンヘンジは単独の建造物だと考えていたが、違っていた。それは明らかに、もっと巨大なものだった」

　調査プロジェクトのリーダーであるバーミンガム大のビンセント・ガフニー教授は、英中部バーミンガムで開かれた「英国科学フェスティバル」で、今回の発見の意義をこう説明した。

遺跡「新しいタイプ」