展示はインスタレーション(空間芸術)の要素が強い。とくに中2階では、新作のモデルとなった踊り手で作家の東山佳永さんと、音楽家の安永哲郎さんが、実像と虚像そして音を絡ませたパフォーマンス「うつりゆく」を会期中4回(9月23日、11月8日、来年1月17日、2月21日の午前10時~正午、午後1時~4時)繰り広げる。
今回の展示について保井は「会場自体が独特な空間なので、自分の作品と組み合わされたときに、どんな空気感が生まれるのか感じ取ってほしい」と話した。
■やすい・ともたか 1974年、アントワープ(ベルギー)生まれ。2001年、東京芸大大学院彫刻専攻修了。2005年、第34回中原悌二郎賞優秀賞受賞。現在、東京造形大美術学科彫刻専攻領域准教授。作品は10~11年にかけ約1年、月刊「正論」の表紙を飾った。
【ガイド】
■彫刻展「保井智貴 佇む空気/silence」 来年3月1日まで、彫刻の森美術館の本館ギャラリー(神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121)。一般1600円。(電)0460・82・1161。