米アカデミー賞のノミネート回数を史上最多19へとまた一つ記録を更新した米女優、メリル・ストリープ(65)は5日、東京都内で開催されたディズニー映画「イントゥ・ザ・ウッズ」(ロブ・マーシャル監督)のプロモーション会見に臨んだ。初めて魔女役に挑んだストリープは「過去にも魔女役のオファーはあったけれど、当時の私は若くていい人過ぎたのね。でも、今は年も重ねて意地悪になったから引き受けたのよ」とジョークを交えながら、楽しそうに新境地を振り返った。
作品は人気ブロードウェーミュージカルを映画化したもので、「ジャックと豆の木」「シンデレラ」「赤ずきん」といったおとぎ話の主人公たちの後日譚(たん)が描かれている。先のアカデミー賞ではストリープの助演女優賞をはじめ計3部門にノミネートされた。
ストリープは自身の役どころを「物語の主人公たちは自分の願いごとが強い人ばかりで、魔女は娘を愛し決して失いたくない人」と分析したうえで、「『幸せになってほしいけれど、安全でもいてほしい』という、彼女の過保護な愛情に共感できたんです」と語った。