【対話の達人】
人に対する印象は、出会った瞬間あるいは、メディアの画像や音声を見た瞬間、記憶に残ります。その後、その人の言動や第三者の評価により第一印象が裏付けられたり変わったりします。そう考えると第一印象は大変重要な瞬間です。
初対面の時の印象の善し悪しはやはり五感によって決まります。五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚のことですので、話し始める前に印象の刷り込みが始まっているわけです。5感覚によって記憶に残るものは感覚記憶と呼ばれ、あっという間に脳に刷り込まれますが、通常は長く詳細が記憶に残ることはありません。しかし、これがくせもので後になって何となくという印象が残ります。何となく嫌な感じと何となく良い感じでは大きな差がありますね。
初対面の時の記憶では、触覚と味覚はあまり考える必要はありません。初対面でいきなり抱きついて触りまくる人はあまりいませんし、いきなりなめまわす人もあまりいません。
さて、残りの視覚、聴覚、嗅覚の中で最も記憶に強く働きかける感覚はどれだと思いますか。正解は「嗅覚=におい」です。五感の中で嗅覚だけが、記憶に関係する大脳辺縁系に直結しているといわれています。多くの哺乳類にとって嗅覚は生きてゆくための一番基本的な感覚といえるでしょう。犬猫などが、においで安全を確認しているのを良く目にしますね。